2019年8月20日火曜日

えんぴつ、クレヨンで書いた絵はシルクスクリーン製版できるの?

レトロ印刷のワークスペース、オンラインお店ではシルクスクリーン製版を承っています!
元になる原稿は手書きでもだいじょうぶ…ですが、
製版機は黒色(K100%)を読み取っていくため、薄い色や線の製版は不向きです。
そのため黒ペン・マジックで黒くはっきりとした原稿作りをお願いしています。

原稿の作成方法についてはこちら↓

今回は、マジック以外の描画材で原稿を作った場合、
シルクで刷るとどんな仕上がりになるのか実験してみました!

試してみたのはこの3種類。
・黒クレヨン
・筆ペン(水で少し溶かした)
・えんぴつ(4B)

白い紙に3種類の描画材で絵を描いたあと、一度スキャンしてPCに取り込みます。
この時スキャンしたままの状態ではうまく製版できないため、ソフトを使って
コントラストを調整します。
今回は仕上がりの違いを見てみたいのでパキっと白黒には分けず、明暗をハッキリさせる程度の加工にとどめました。




データが出来たらいつもの手順で刷っていくだけ。さてさてどんな仕上がりに…







どれも少し離れて見てみると描画材の特徴が出ているのが分かりますが、
元の原稿と比べるとやっぱり違いは大きいです。
特に鉛筆で描いた線のタッチは、シルクスクリーンできれいに再現できているとは言い難いですね(;;)


拡大した部分を比べてみると、色の濃いところほどドット(●)が大きく、
薄いところほど小さくなっていますね。

また、右側シルクの黒い点が所々目立つのは、(ほくろみたいな部分です)
刷る際の力の入れ方や、インクのにじみで潰れてしまった部分です。
潰れてしまう部分は毎回変わるので、仕上がりを安定させるのが難しいということが解りました。



いかがでしたでしょうか?
原稿作りの参考にしていただけたら幸いです!










2019年8月11日日曜日

金銀銅白専用メッシュについて

KOTTERIホワイトや、ゴールド・シルバー・カッパーをご使用のお客様には
『金銀銅白専用メッシュ』を推奨しております。

オンラインの商品ページのこちらです↓

70メッシュに、専用のクリーナーをかけインクの通りを良くしています。
ゴールド・シルバー・カッパーのラメ入りの記事は★こちら★
KOTTERIホワイトの記事は★こちら★

『白、金銀銅以外のインクも使いたいんだけど使える?』

答えは… 使えます!
水性インクなので、版を水洗いして色を変えれます。
しかし、注意して頂きたい事もあります。

インクがよく通るように、70メッシュに更にクリーナーをかけていますので
インクがよく出ます!!

金銀銅白専用メッシュで、ブラウンを刷ってみました。
しっかりした線や、モチーフは問題ないですね!

細かい部分はよく見ると、潰れています。
インクが沢山出ていますね。細かいデザインの再現はやはり120メッシュがオススメです。
白抜きの線はほぼ潰れそうですね。細かい文字も危険です。

KOTTERIホワイト、ゴールド・シルバー・カッパーは細かいデザインが苦手です…

紙にも刷ってみました。
紙に印刷する時は断然120メッシュがオススメです。
70メッシュ・金銀銅白専用メッシュはインクが沢山出るので潰れやすくなります。

↑上のベタの所は、紙がインクを吸って波うってます…
細かいモチーフや、白抜き文字・線は潰れやすくなります。



結論
金銀銅白専用メッシュで、他のSURIMACCAインクは使える!
ただし、細かいデザインは潰れやすくなる!

です。

手作業になるので、刷る際の力の入れ具合で仕上がりは変わります。
上記のサンプルを参考にして、色々と試してみて下さいね。