2020年7月10日金曜日

多色でモケる。

こんにちは
JAMLABでも何度か取り上げられている「モケモケインク」
今回は以前からちょっと気になっていた疑問を試してみました。

多色でモケる。



今回の気になっていたポイントは
①モケモケを含む多色印刷の手順は?
②モケモケインクは混色するの?
③モケモケインクの上に通常インクを載せたらどうなるの?
の3つです。

今回用意した版は3色のデザイン
ロシアの文人ゴンチャロフの
髭と髪をモケさせたいと思います

①手順

モケモケで多色を印刷する場合も
乾燥の工程までは通常と同じ手順で構いません◎
詳しくはこちらをご参考に!
 ■モケモケミックスで遊ぼう月間②
 https://jam-lab.blogspot.com/2019/06/blog-post_15.html






さくさくっとやっていきます!
多色刷りの手順についてはこちらをご参考ください。
 ■多色刷りメッセージカード!位置合わせのコツ 
 https://jam-lab.blogspot.com/2020/05/blog-post.html

 ■トンボで合わそう!多色刷り!!
 https://jam-lab.blogspot.com/2018/07/blog-post_21.html
 




できました。

最後の版まで印刷と乾燥を終えたら
仕上げにまとめてアイロンをかけてあげましょう!






今回はお店のプレスアイロンでお手軽に済ませました。
*ご自宅のアイロンを使う場合は
温度、力加減に注意しつつ一番いいところを探ってみてください!
(目安は中温で約30秒ほど)



完成しました◎
 モッケモケしてます。

②混色~モケモケの下に通常インク



今回混色させたのはモケモケさせたい髭と髪の部分です。
このようにデータ上でKの濃度を下げると、ドットで孔が開くため
混色させやすく、けっこう遊べたりします。
この組み合わせを試してみるのもとても楽しいですよー◎

モケモケインクはコーラルと合わせました。



モケモケミックス 1 : コーラルインク 2
の比率で混ぜます。




こんな感じですね。

先に印刷したほんのりグリーンと
モケモケコーラルが組み合わさって茶色っぽくなるのを期待したのですが、、、





微妙ですね、、、! 生成りのバッグはあまり変わらないかもしれません。

いっしょに印刷していた白地のTシャツは何とも言えないグッドカラーに混色しました!






素材によって発色が違いますね。
そしてこの二つとも
アイロンをかけるとめちゃくちゃ膨らみました。




おわかりいただけるでしょうか?
モケモケ感はかなりバッチリでました。
下に敷いたグリーンインクの上にモケモケインクがのっているようなイメージです。

素材にはよりますが、印刷後の混色もOKなようです。
ただ、発泡しているのはモケモケ成分なので、下地の色も合わせて発泡しているわけではありません。
透けて混ざっているような印象です。

③モケモケの上に通常インク

今回主線は最後に印刷しました。
モケモケコーラルの上に黒インクの主線がのっています。



ぷっくり盛り上がりました。
黒インクが印刷された場所も、きちんとモケモケしています。

モケモケインクの上に通常インクをのせても
下にあるモケモケはしっかり発砲するようです。
上に乗せたインクは膨らんだ分、滲んだような仕上がりになります。




お~なるほど~という結果でした。

インクの時点で混ぜたり、印刷を重ねて混色させてみたり、、、
モケモケミックスも面白い使い方まだまだたくさんありそうです。
ぜひみなさんも遊んでみてください!


■モケモケミックス
■SURIMACCAインク/コーラル
https://omise.jam-p.com/?pid=99481801
■SURIMACCAインク/グリーン


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こちらからお問い合わせください。
omise@jam-p.com

2020年7月4日土曜日

そもそも【製版】の注文とは??

オンラインお店(通販)で、たまに聞かれる問合せです。
「版そのまま送って下さい」

……!!!!!??(困惑するスタッフ…汗)

JAMオンラインお店で販売している「版」は、「製版済み」の物をお送りしています。(※孔の開いた状態)
製版前の状態の物はお送り出来ません。送ったところで、お客様の手元で版に孔を開ける作業が出来ないのです…
そもそもの、仕組みをご説明しますね!

JAMオンラインお店で販売している「製版」は、デジタルスクリーン製版です。
このマスターを、専用の機械にセットして、パソコンからデータを飛ばします。
↓これがマスター

↓マスターを機械にセット!
↓機械にデータを飛ばします。(Mサイズ)
すると…機械がデータの「黒(K)」部分を読み取って孔を開けていきます。
↓こうしてシート状の「版」が出来上がります!
アロエ見えますか…?!


見えにくかったので下に芝生を敷きました。笑
↓そして丸めた状態でお送りします!

これがデジタル製版の流れなので、機械の中を通っていない、ただのシートをお送りしても
お客様のお手元では何も出来ないんです。
おわかり頂けましたでしょうか?
この状態を知って頂けると、幅が200mm以上のサイズが出来ない事も伝わるかと思います。
(マスターの幅の最大値なので…)
ちなみに大判・超大判の仕組みはコチラをご確認ください。
https://jam-lab.blogspot.com/2018/05/blog-post_25.html

版が手元に届いたら、フレームにセットして、好きなインクを置いて刷るだけです!

赤のインクで刷れば赤いアロエが、黄色で刷れば黄色いアロエが…といった感じです。
SURIMACCAインクは水性なので、洗ってからインクの色を変えて刷る事も出来ますよ!


JAMではデジタル製版ですが、そもそものシルクスクリーン製版って結構手間がかかるんです。

流れとしては、まず【紗貼り】枠に(木枠かアルミ)スクリーンメッシュを張ります。

【感材塗布】紫外線で硬化する感光乳剤をスクリーンメッシュに塗布します

【マスキング】印刷したい図案をポジフィルムでマスキングします。
※感光乳剤は紫外線で固まるので、紫外線が当たらないところは固まりません。

【露光】紫外線を当てます。図案部分以外を紫外線で固めて紗(メッシュ)の孔をふさぎます。

【水洗い】水で洗い流すと、紫外線が当たらなかった部分の感光材が洗い流され、
 メッシュ部分が露出します

【完成】乾燥させて完成です!
そう!!工程が結構多い…!!!!文字数!!
ここから先は同じように好きな色のインクを乗せて刷って行きます。

これを知っていると、デジタル製版の手軽さ・速さは魅力的ですよね。
是非、オンラインお店や店頭ワークスペースでご利用下さいませ!

2色使って刷りたいんだけど!と、いう方はこちらをどうぞ
https://omise.jam-p.com/?mode=f8

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2020年6月27日土曜日

布に写真を印刷してみよう!

このJAMLABでも何度か紹介している写真をシルクスクリーンで印刷する方法。
今回は布に写真を印刷する方法をご紹介!

布に印刷…!
紙への印刷とくらべると、正直なところ難しいです!

とりあえず、やってみましょう~。

製版データを用意しよう。


まずは印刷したい写真を用意します。
今回はこちらの写真を印刷してみようと思います。

シルクスクリーンは1色ずつ色を重ねていく印刷です。
そのため、写真のようなフルカラーを再現するためには、
シルクスクリーン用の製版データに変換する必要があります。

ざっくり説明しますと、
フルカラーをC(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)の4色に分解し、
1色ずつ印刷していきます。色の重なりでフルカラーを表現するんです。

写真データをシルクスクリーン製版用データにするには
Photoshopなどのソフトで【4色分解】という処理が必要になります。
詳しくはSURUTOCO(東京)のブログにて
紹介しておりますので、そちらをチェックしてみてくださいね!

■シルクスクリーン用4色分解データを作成しよう!
http://surutoco-lab.blogspot.com/2019/01/blog-post_15.html

今回の製版データはこんな感じです。
Mサイズに2版ずつ面付をしています。なので、Mサイズ×2です!
印刷しやすいようにC版とK版は上下逆にしております。

そしてワンポイントアドバイス~!
各版位置合わせ用にトリムマークをつけていますが、
トリムマークと図案のあいだに余白をつくってあげると
あとあとの印刷がスムーズですよ!

版を組み立てよう。

版を組み立てる時、いつも以上の丁寧さが求められます。
写真は4版刷る位置がぴったりあってこそキレイな仕上がりになるので、
ここで雑に組み立てて、版が歪んでしまうと絶対に位置が合いません!

丁寧に丁寧にすすめていきますよ~
(とはいえ、版は手で組み立てるのでどうしても多少のズレは起こります!)

ポイントは版をゴムで留める時、辺の真ん中から外側に向かってローラーを転がすこと!
いきなり力いっぱい押し込むのではなく、徐々に力を入れていくこと!です。

印刷の前に準備をしよう。

印刷の前に布の下準備をします。
布は紙と違い伸縮性があるので、伸びて動いてしまいます。

1色刷ったあと、布がびょーんと動いてしまうと、もう絶対位置は合いません!

それを防ぐために板や、厚紙に布を貼りつけましょう!
スプレーのりを板にしっかりふって、布を貼りつけるように上から押さえます。
まだまだ不安だ!という場合は端をマスキングテープで留めるとGOOD!


トートバッグなどもスプレーのりをふった板を中に入れてくださいね。

そして、今回位置合わせ用につけているトリムマーク、これ、布に印刷したくないですよね…。

なので、一度布の刷りたい位置の上に版を置いてみて、
トリムマークが刷られるであろう位置にあらかじめマスキングテープを貼っておきます。
こうすることでマスキングテープの上にトリムマークが印刷されます!
※白いマスキングテープをおすすめします!


版データを用意するときに、図案とトリムマークの間に隙間を作ってください、と
お伝えしたのはこのマスキングテープを貼りやすくするためですね!
隙間がないと、図案までマスキングテープの上に印刷されちゃった!
なんてことになりかねません。

これで刷る前の準備はOK~!さっそく印刷しますよ!

いよいよ印刷!

今回はY→M→C→Kの順番で印刷していきます。

まずは、Y(イエロー)の版から印刷しますよ!
イエローはSURIMACCAインク【イエロー】を使用します。

今回はMサイズに2版、面付しているので
使用しないもう一版からインクが落ちてしまわないように
マスキングテープで近いところをふさぎます。

先ほどマスキングテープを貼ったところにトリムマークがくるように
しっかり位置を確認してくださいね。


はい、こんな感じ!
黄色のトリムマークがしっかり見えているので、
2版目以降はこのトリムマークで位置を合わせていきますよ!

1版刷り終わるごとにしっかり乾燥させてくださいね。

2色目M(マゼンタ)版を印刷します!
こちらはSURIMACCAインク【ネオンピンク】を使用します。
良い感じです、順調です!
お次は3色目C(シアン)版。こちらはSURIMACCAインク【ブルー】を使用!
C版を刷ると一気に全貌が見えてきますよね~。
いよいよラスト、K(ブラック)版です。
こちらはもちろんSURIMACCAインク(ブラック)でいきますよ~。

はい!完成です!
K版を印刷するとメリハリが出ますよね。

無事布にも写真を印刷することができました~!
最後にトリムマーク用に貼っていたマスキングテープをはがしてくださいね。

しっかり乾燥させるとインクがすこし落ち着いて、よりフルカラーに近い色味になります。

ちょっとおまけ

ちなみに、おまけに黒い生地にも印刷しておりました。
黒い生地に印刷するとこんな感じです。

SURIMACCAインクは水性のため、黒や紺など濃い色の生地に印刷すると、
下の生地の色が透けてしまうので発色が沈んでしまいます。
なので、一番最初に白インクでベタを印刷してしまいましょう!
綺麗な発色で印刷することができますよ◎

最終的な仕上がりはこんな感じです。
白い布・生成色のトートバッグ・黒い布に印刷してみました。
生成色の生地に印刷するとやはり白い布よりは色が沈みますね。
でもよりレトロ感がまして可愛いような気がします!

元の写真とくらべてみるといかがでしょうか。

今回はCMYKそれぞれの版を、
C→ブルー、M→ネオンピンク、Y→イエロー、K→ブラック でやりましたが、
選ぶインクの色でも仕上りの印象は違います。

今回の元写真は空の青が淡い青なので、C→ブルーではなく、
アクアを使うともっと元写真に近い仕上がりになったような気もします。

写真製版とインクの組み合わせは以前JAMLABでも実験しているので、
そちらもぜひチェックしてみてくださいね!
お気に入りのインクの組み合わせを見つけるのも楽しそうです。


4色分解!いろんなインクでフルカラーを再現



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2020年6月18日木曜日

メタリックインクを作りたい!



インクを混ぜて自由に色を作り出せるのがスリマッカインクの魅力!
今回はラメ入りのインク「シルバー」と他のインクを混ぜると、
メタリックなインクが作れるのか?を実験してみました。

今回使ったインクは

・シルバー(下記3色に混ぜるラメ入りインク)
・ブルー
・イエロー
・ネオンピンク

ラメ入りインクのシルバーを使用するので版は70メッシュ。

版のデータはこちら




土星を2色刷りでキラキラに印刷したい!
ということで早速インクを混ぜていきます。




画像のようにインクを別の容器にそれぞれ入れて調合していきます。
実際に混ぜてみるとシルバーが灰色っぽいインクなので、5:5の
割合だと色見が結構渋めな色合いになります。
(イエローは特にからし色のような雰囲気に)

今回は大体7:3ぐらいの割合で調合してみました。

調合したインクを混ぜたものがこちら








引きで見てみるとメタリック感が分かりにくいのでアップ!







こんな感じです。
インクを混ぜる割合がシルバーよりも他のインクの方が多いので
キラキラ感はシルバー単体に比べると弱めの印象。
光の加減でキラキラするといった印象でした!

そして通常だとラメ入りや白以外の色は下地が黒だと色が沈みや
すい特徴を持ったスリマッカインクですが、今回はシルバーの力
で通常よりも発色が良い印象。なるほど~!これは面白いですね。

そして、かわいい(スタッフは光物好き)

そこまで日差しギラギラな夏が迫っていますので、ぜひ皆さま
ラメ入りインクをお気に入りのインクと混ぜて、ギラギラ日差し
に反射させてみてはいかがでしょうか




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