2020年3月26日木曜日

クリアインクってどんなインク?


SURIMACCAインクのクリアインクをご存じでしょうか?

その名の通り、色はなく透明なインク。


見た目には、白っぽい色をしていますが透明のインクです。


「クリアインクだけで刷ったらどうなるんですか?」
とよくご質問をいただくことがあります。

白っぽくつやつやになったりするんでしょうか・・・
なんて期待を持ちつつ・・・刷ってみました!


たしかにそこに刷ったはずですが、本当に何も見えませんでした。
気持ちいいくらいクリアなインクです。

じゃあいったいどうやって使うのか??

クリアインク+ほかのSURIMACCAインクを混ぜることで
透明度をあげて使います!

白っぽいパステルっぽい色ではなくて、色を薄くしたい。
重ねて混色をより楽しむために透明度の高いインクを作りたい。
そんなときには、クリアインクをぜひ使ってください!


どれくらいの割合で混ぜたらいいのか?

これもよくご質問をいただくことがあったのですが、
きちんと計量して比べてみたことがなかったので比べてみました!
※お使いのディスプレイによって写真の見え方に差が出てくると
思われます。参考程度にご覧ください。





まずは計量器を使って、様々な割合で混ぜたインクを用意してみました。
今回はSURIMACCAインクブラックを使います。
インクの見た目には、あまり色の差は感じられません。



















はい!これだけ刷ってみました!
ん~すっごく微妙な変化ですが、確かに透明度の違いは出ています。


















目を細めてみればきれいなグラデーションになっていることが
見えてきます。

















1番左のクリアインク9g:ブラック1gは
とてもきれいに薄い黒になっていますね!
ほんのちょこっとブラックを入れただけでもこんな素敵な色に。

そのお隣のクリアインク8g~5gあたりは大きな差が見られません。
でも真っ黒ではなくて優しい灰色でいいかんじ!



















こちらはだんだんブラックの割合が高くなっています。
左から3つくらいの差はほとんど感じられません。



まとめ

・クリアインクは、ほかのインクの透明度を上げてくれる。
・クリアインクだけで刷ると、ほんとにクリアなので見えない。
・透明度を上げる目的で使うなら、クリアインクが半分以上で
 混ぜたほうが効果が見えやすそう!


ぜひクリアインクをゲットしてSURIMACCAインクの楽しみ方を
広げてみてください!!



■SURIMACCAインク/クリア


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omise@jam-p.com

2020年3月20日金曜日

【刷り方ポイント】白インクをじょうずに刷りたい!

お店にいると、よく聞かれる
「白のインクって、どうやったらもっと濃くなりますか?」
と、いう質問。
確かに難しいですよね。
私も納得いかないことが多いです。
SURIMACCAインク KOTTERIホワイトというぐらいなので、
他のSURIMACCAインクに比べると粘度も高くハッキリ刷れるはず。
なのに、薄く感じちゃうのはなぜなんでしょう。
もしかして普通の刷り方じゃダメ?

まずはインクに合った版を用意しましょう

KOTTERIホワイトは、濃い色の生地にもしっかり発色するように
他のインクに比べて粘度がとても高くなっています。
おすすめは120メッシュに比べて目の粗い70メッシュの版。
ただ、通常の70メッシュで刷るとこんな仕上りになります。
薄いですね。
版のインクもしっかり落ちていないので、メッシュにインクが残っています。

そこでおすすめなのが、【製版】SURIMACCAインク金・銀・銅専用(70メッシュ)です。
製版後にクリーナーで版を洗浄し、インクを通りやすくした状態になっているので、
よりインクがしっかり生地にのって、ハッキリとした発色が期待できます。

【製版】SURIMACCAインク金・銀・銅専用(70メッシュ)

実際に刷ってみましょう

なにも気にせず、いつも通り刷ってみた仕上りがこちら。
先ほどよりは濃くなりましたが、まだムラが気になりますね。
版は問題ないはず…
では刷り方の問題?
よく見てみるとなんだかインクの表面をこそげてしまっているようです。

スキージーの角度を変えてみる

基本の刷り方はスキージーの角度を45°で刷りますが、
今回は30°ぐらい(気持ちは15°ぐらい)で刷ってみます。
これはスキージーの角でインクの表面をこそげてしまうので、
すこーしスキージーをねかせて力がかかりすぎるのを防ぐ目的です。
お!
通常の刷り方に比べると少しはっきりしてきましたね。
でももうちょっと濃くなってほしいな~

さらにインクを足して刷ってみる

刷り方やインクののり方を観察していると、
やはりインクの表面をこそげて生地の色が出てきているのが薄く見えてしまうことに気が付きました。
ということは、ここを埋められればもっと白くキレイに仕上がる!
はず。
少しスキージーをねかせて刷ったあと、版は動かさずそのままにしてインクをさらに追加。
そして、スキージーはやはりねかせて、刷る圧を少しだけ弱めてみました。
言葉で説明するのは難しいのですが、
イメージとしては追加したインクを一度刷った印刷の上にかぶせるような感じです。
これは…!
ちゃんと白い!
求めていたハッキリとした発色です。
やはり、スキージーの角度と圧が大事。
ということがわかりました。

今回のまとめ

SURIMACCAインク KOTTERIホワイトの印刷が薄く感じるときは

① インクはたっぷりのせる
② スキージーは30度(気持ちは15度ぐらい)
③ 一度刷ったら版はそのまま動かさず、さらにインクをたっぷりのせる
④ スキージーは30度でいつもよりやさしく刷る(インクを上からかぶせるようなイメージで)
⑤ 刷り終えたらゆっくり版をはがす
※やさしく刷るのを気にしすぎて版が刷る素材に触れないぐらいのやさしさで刷ると、
インクが素材に届かずちゃんと刷れないので、どのぐらいの力加減が適切かは何度か練習してみてください。
まだまだ研究中なので、ほかにもこんな刷り方があるよ!とか
シルクスクリーンのこんなことで悩んでる!などありましたら
お気軽にお知らせくださいませ~
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2020年3月15日日曜日

ビギナーチャレンジ『9色刷りに挑戦』

今回は3週間のインターンにやってきた
学生のK君の「9色刷りチャレンジ」の模様をレポートします。


シルクスクリーンビギナーなK君に
「ちょっと多色やってみましょうか!」と声をかけ
彼が次の出勤で用意してくれた原稿はこちら





まさかの『9色刷り』!
予想の倍の色数です。
多色っぷりがかえってすがすがしい。

「9色刷り」いいじゃないですか!
やってみましょう。
というわけでまずデザインを色ごとに分版してもらいます。



 
デザインが小さかったので
何とかMサイズの版に分けて入りました。
*ひとつの版に分版することで、お財布にやさしくなりますね。
その分、印刷の際に気をつけないと
思いがけない汚れや失敗にもつながります。
ご注意を!

さあ、印刷の準備をしてもらいます。



いつも通りスリマッカに版を固定していきます。





いつもお店のお手伝いをしてもらっていたので、
手慣れた様子でテキパキと版が出来上がります。
グッド。


今回の素材はこちら

表面の質感がぜんぜん違う3タイプを用意しました。



タオルハンカチは若干の起毛が特徴的。
手ぬぐいは生地も薄いのでインクが出すぎると裏写りが気になります。
厚紙は表面にインクが乗るので、刷り味も布とまた違いそうです。
インクは「全9色」!




実際にならぶとかわいいです。

いよいよ印刷スタート!

まずは印刷したいデザイン以外にインクが飛び出たりしないように
マスキングテープをしてやります。






デザインの範囲を印刷するだけなのでインクも適量、
マスキングテープもあくまで「ガイド」として捉えると良いですね。


いい感じです◎
どんどんいきます。




ちなみに今回K君はとても難しい多色の位置合わせ
すべて「己の目で合わせる」というチャレンジに挑みました。

*多色刷りのいろんなアイデアJAMLABでもチャレンジしています◎
■多色刷りがちょっとやりやすくなる方法

■トンボで合わそう!多色刷り!!

しかし、彼は目で合わせる。
確かに目で合わせるのも楽しいですよね◎


3色目!



4色目に突入です。


デザインの大きさに合わせてスキージーの使う場所を変えています◎


実際に刷ってみると
目で合わせた時の位置と押し込んだ位置に
若干ずれがあることを発見したK君
小指で繊細に位置を確認しています。
小指いいらしいです。



5色目も決まりました◎



色によってはまず1度刷って、ウラをきれいにふき取って
版に色が付いていた方が位置合わせがしやすいものもあるようです。
6色目はブルー


7色目
きれい!
目を離している隙に、ステンドガラスみたいになっていました。


8色目は全体のバランスからラムネ→東京に変更◎



ついに羽が完成!
ブルー、ミント、東京の微妙な色合いの変化がポイントだそうです。
そして高さや幅のある合わせはやはり難しいとのこと。
このあたりの位置合わせにずいぶんと苦戦していました。



そして最後の9色目を刷って、、、

完成!(4時間半)



素敵です!
感無量です(写真担当でしたが)




刷ってみてのまとめ
①多色刷りはとにかく時間がかかる!
位置合わせ→印刷→乾燥の印刷工程の繰り返しで
結果的に4時間以上の時間をかけて作品を作ってもらいました。
ありがとう!
下準備やその他の工夫があっても、
基本的に位置を合わせていく工程や
色を変える工程でとても時間はかかります。
*とくに乾燥がとても時間がかっていました。
しっかり時間を置いて計画的に行うことが大事。


②素材によっての仕上り
「タオルハンカチ」
黒版のベタ面が少しカスレ気味に、、
起毛してる分少しあつ塗りするくらいの意識が良かったのかも?
蛍光色の発色がとてもグッドでした◎
色を選べばさらにきれいな仕上がりになっていくかもしれません!
「紙」
安定の紙ですね。
今回は120メッシュを使用したので、
紙への相性はとても良かったです。
とくにイエローの発色はとってもきれいでした。
インクの定着が染み込まない分、蛍光色は軽めの仕上りでした!
「手ぬぐい」
生地が薄いので裏まで染みちゃうかも?との懸念がありましたが、
適度な距離と力加減であれば、滲みも裏写りもありませんでした。
あっぱれです!

③デザインの配置
マスキングテープで他のデザイン部分に
インクが漏れだしたりするのを防ぐのはもちろん
予め、ゆとりを持って配置することが大切です。
考え方としては印刷に必要なスキージーの幅と
横から流れていくインクの分の余白をしっかりとることです。


終わった版に無駄なインクが残らない形が理想的ですね。
今回はそこがしっかりできていたのでトラブルなく印刷が完了しました◎

どうなることかと思った9色刷りの目合わせチャレンジ
落ち着いて丁寧に作業をするのがポイントですね◎
みなさんもスーパー多色刷りぜひチャレンジしてみてください!




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