多色を刷るときに位置を合わせる方法は
①版と刷るものの位置を固定する
②トンボを使って印刷する
の2通りあります。
それぞれの合わせ方に向いているものと向いてないものがあります。
①版と刷るものの位置を固定する
向いているもの:刷り上げるものが全て同じもの 例)トートバック20枚等
向いてないもの:刷るものがそれぞれ違うサイズ
②トンボを使って印刷する
向いているもの:刷り上げるものが違うサイズ 例)トートバック5枚、Tシャツ2枚等バラバラ
向いてないもの:紙などテープを貼った時毛羽立ったり、破れるもの。
今回は刷り上げるものの素材がバラバラなので②のトンボを使って印刷してみます。
今回イラストレータでデータを作成しています。
レイヤーで、トンボのレイヤーと各色それぞれのレイヤーを作れば、データ毎にトンボの位置が違うという事が無いのでお勧めです。
トンボの形は今回十字にしました。印刷のときに使うトンボでもオッケーですよ!
【トンボ付のポイント】
①トンボの位置が刷る予定の一番小さいサイズの中に納まっているか
②太目に作っているか
③四角等面積が広くて乾きにくいイメージじゃないか
④トンボの形がばってんや鍵かっこ等、直角が取れるものか
この4点に気を付けて作りましょう!
ちなみに今回トンボは7cm角の大きさで、太さは4ptにしました。
3色刷りに挑戦です!!
まずは刷る素材にマスキングテープを貼っていきます。
版を素材の上に置いて、トンボの場所にマスキングテープを貼ります。
この時マスキングテープは広めに貼っておいてください。
狭いと、うっかりトンボがマスキングテープからはみ出て素材に印刷されてしまいます。
印刷の前にTシャツやかばんなど筒状のものの中には必ず厚紙等の台紙を入れましょう。
台紙がないとTシャツの場合背中側にもインクが滲んでしまいます。
1版目刷っていきます。
マスキングテープをはみ出さないように位置を気を付けます。
1色目が白だったので刷り上がっているトンボが見えない!そして版のトンボも見えない!!!
そんなときは、、、
油性マーカーでトンボをなぞります!(水性だとインクに溶けてしまうので必ず油性で!)
版もトンボの周りをなぞって
これで位置が合わせやすくなりました。
早速2版目を刷っていきます。
トンボを太めにしているので、版のトンボがのぞき穴になります。
これでインクが版の上にのっても、のぞき穴があるので位置を合わせやすくなります。
2版目刷り上がりました。
本ブログの別の記事で紹介したように、データ上ぴったりでも、版を張るときに伸びて数mmの差ができます。
トンボ1か所だけ合わせてしまうと、反対側のズレが目立ってしまうので、トンボ4か所均等にズレるのが理想です。
次に3版目を刷ります。
2版目と同様にトンボを油性ペンで目立たせました。
トンボ4か所まんべんなくズレるように位置を決めます。
3版目の印刷箇所は小さいので、トンボは刷らず必要な部分だけ刷ります。
3色目刷り上がりました!!
最後にマスキングテープをはがして完成です!!
多色は1色に比べ、刷る回数も多くなるし、位置合わせも気を使うので大変ですが、手をかけた分仕上がった時の嬉しさも大きいです♪
1色刷りになれたらぜひ多色刷りに挑戦してみてくださいね~
ちなみになんで「GYU-GYU」って書いてあるのかっていうと、子供が最近牛乳の事を「ぎゅうぎゅう」と言えるようになったからです!
その記念グッズです(笑)皆さんもぜひ記念グッズ作ってみてください。