2020年4月16日木曜日

4色分解!いろんなインクでフルカラーを再現

シルクスクリーンでも写真をカラフルに印刷できます!
「4色分解」という方法で、版をC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4つに写真をわけます。

今回は下の写真をSURIMACCAインクを使ってフルカラーっぽく再現してみます。CMYKごとで似た系統のインクをいくつか試してみました!



ちなみに製版データはこちら↓


※イメージ※


Mサイズの版に2枚入るように調整して、位置合わせのためにトンボをつけました。

さっそく印刷してみました

Y(イエロー系)黄色系のインク
M(マゼンタ系)赤系のインク
C(シアン系)青系のインク
K(ブラック)黒またはその他おいてみたいインク
の順番で刷ってみました。
たくさんパターンができたので、今回は写真メインでたっぷり紹介していきます!実物と画面で若干色味が変わってしまいますが、ご了承ください…。

◇C(ミント)M(ネオンピンク)Y(イエロー)K(ブラック)

はい!元画像と比べるとかなり色味が変わりました。
淡い暖色系の仕上がりに。なんだか懐かしいレトロな感じになりますね。


◇C(ブルー)M(ネオンピンク)Y(ネオンイエロー)K(ブラウン)

ズレたネオンイエローが目立ちますが、、、どのインクもきれいに発色してバランスの良い仕上がりです!


◇C(アクア)M(コーラル)Y(ネオンイエロー)K(ブラック)

アクア×コーラルというパステルな組み合わせ。
この2色が淡い分、蛍光色のネオンイエローが強い!K版のブラックも目立ちます。


◇C(Umi)M(コーラル)Y(ネオンイエロー)K(ブラック)

こちらもネオンイエローがズレた~泣
umiはネイビーとブルーの中間のような色です。深めの青で、アクアとは全然違う雰囲気になりました!


◇C(ミント)M(レッド)Y(イエロー)K(ブラック)
マゼンタ系をレッドにすると、これまでのものとかなり違う仕上がりです。イエローがレッドに負けないくらいしっかりした発色なので、なんだか全体的にパキッとしました。

インクの組み合わせで、とっても仕上がりが変わりますね。
好きな色をひとつ選んで組み立ててみたり、全体の雰囲気を想像しながら選んでみたり、イメージするだけでも楽しい。


おまけ1

ちなみに、4版中3版だけ刷るとこんな感じになりました。

◇C(ミント)M(コーラル)Y(イエロー)K(ー)


◇C(ミント)M(ラベンダー)Y(イエロー)K(ー)
今回の写真はK版部分が少ないため、仕上がりは4色とあまり変わらないような…。3色でも版が重なることで、影や黒の部分は暗めに表現されます◎Kの版をいれるとさらにカチッとした感じになるかと思います!


おまけ2


ちなみにちなみに、4版中2版だけ刷るとこんな感じになりました。

◇シアン×イエロー

2色でもインクの組み合わせでかなり雰囲気がかわりますね。
ネオンイエローは蛍光色かつイエローにくらべて透明度が高いです。反対に、黄色を強めに出したい!なんてときはイエローが活躍しそう。


◇シアン×マゼンタ

ビビッドなネオンピンクとパステルなコーラル、どっちもかわいい◎
ほかにもレッドやTAIWANなど冒険してみてもおもしろそう。
2版だけでもどんな写真なのかわかりますね。4色でなくとも味のある印刷ができました!

おわり

元の写真と全く同じ色は再現できませんが、SURIMACCAインクの組み合わせ方で無限に遊べちゃいます!時間がたっぷりあるときにはぴったりの実験です。もちろん1色でもお手軽で楽しいですよ!
写真によって色の出方や仕上がりも変わるので、参考程度に見てもらえるとうれしいです。

作業中、4版分を刷る際の位置合わせがちょっと大変でした。
これはまた別の機会にご紹介したいと思います!


写真データを4色分解する方法はSURUTOCOのページでご覧ください!

■シルクスクリーン用4色分解データを作成しよう!
http://surutoco-lab.blogspot.com/2019/01/blog-post_15.html
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JAMLAB

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