2016年9月3日土曜日

シルクスクリーンで写真を刷る

先日の記事「原稿がグレーだとどう仕上がるの?」で、グレーの原稿でも一応印刷はできる!というご紹介をしました。
グレーでも大丈夫なら、グレースケール化した写真でも刷れるのでは???
きっと皆さんも写真刷りたいですよね?ね?
ということで、さっそく写真を刷ってみました!さてどうなるか???




















では、このおいしそうなソフトクリームの写真を刷ってみます!
背景から切り抜いただけの、撮りっぱなしの写真がこれ↑。


フルカラーのままではちょっと難しいので、ひとまずPhotoshopなどの画像編集ソフトで、カラーモードを「グレースケール」に変換します。

写真左が、グレースケール化したままの状態です。
暗い部分と明るい部分の差があまりないですね。
このまま製版しちゃうと、刷った時余計に濃淡差が出なくなってしまうので、コントラストなどを調整して、暗い部分はもっと暗く!明るい部分はもっと明るく!した方がきれいに仕上がるのでオススメです。
右の写真は、明るさとコントラストをUPしただけ、簡単♪







グレースケール化(+コントラスト調整)しただけの写真を少しUPめにするとこんな感じ。
いわゆる「白黒写真」ですね。















せっかくなので、ちょこっと加工したバージョンも併せて刷ってみます!
グレースケール写真との違い、判ります??

「ハーフトーン」にしてみました。
ちょっと粗く見えます?







わかりにくいので、ズームアップ!
写真の濃淡を、ドットの大きさ・密度で表現した白黒写真です。
グレースケールと違って、白か黒だけで表現して、グレー部分はありません。

Photoshopの場合は、写真をグレースケールにした後、メニューバーの「フィルター」→「ピクセレート」→「カラーハーフトーン」で簡単に加工できます。ドットの大きさも調整できるので、ぜひ遊んでみてください。








もう一つ加工バージョン。
暗い部分は真っ黒に、明るい部分は真っ白に、黒と白だけで表現した写真、「モノクロ2諧調」にしてみました。

写真の内容によっては、かっこいい仕上りになりそうですよね?でもソフトクリームじゃ、よくわかりにくくなっちゃうかな~

ちなみにモノクロ2諧調にする方法は、グレースケールにしてからメニューバーの「イメージ」→「モード」→「モノクロ2諧調」でOK。







では、「グレースケール」「ハーフトーン」「2諧調」の3種類の原稿を使って、さっそく刷ってみます!




じゃーん、完成。

ひとまずわかりやすいように、黒インクで刷ってみました。
どうですか?違いわかりますか?














ズームアップしてみます。

これはグレースケールの仕上り。
濃いところはベッタリ、薄いところはちょっとかすれたような雰囲気で、濃淡が出てますね!
元データとくらべると粗くはなりますが、写真としてちゃんとわかりますね。










これはハーフトーンの仕上り。
ちょっと潰れ気味かな??
もっとコントラストをキツくすればもう少しわかりやすい仕上りになるかもしれませんね。














ラスト、2諧調の仕上りです。
白と黒だけなので、元データそのまんまって感じですね。

写真というよりも、イラストっぽい雰囲気でしょうか。ロゴマークとかで使うとかっこいいかも??











せっかくなので、違うインクでも刷ってみました!
これは、SURIMACCAインクの「パン」!
キャメルっぽい感じですね。黒よりやわらかい色味ですが、ちゃんと写真ってわかりますね。












もうひとつ、SURIMACCAインク「コーラル」で。明るいパステルカラーですが、これもちゃんと写真ですね!

ただ黒インクと比べると、薄い部分がさらに薄い仕上りになっちゃうので、使うインクに合わせて写真を補正しておくと、さらにパーフェクトな仕上がりになりそうです。











そんなわけで、写真もシルクスクリーンで刷れます!
イラストなんて描けないわ~という私のような方も、写真なら気軽に原稿を作れるかもしれませんね。

ただし、写真印刷で注意していただきたい点があります。
ハーフトーンと2諧調は黒部分がK100%なので、しっかり版に孔が開いていますが、
グレースケールは孔がかなり小さめなので、インクが詰まりやすい可能性があります。
版を放置してしまうと、孔がふさがってしまうので、普段以上に扱いに注意が必要です。
版が詰まってきたなーと思ったら、早めにインクを拭きとって、孔をキープしてくださいね。
ラバーインクのような固いインクも要注意。
SURIMACCAインクは乾きにくいので、写真印刷にもオススメです♪

2016年9月2日金曜日

シール用紙にレトロ印刷してみたら

twitterで毎週月曜日に#月Qという企画でアンケートを取っています。
今週のアンケート「一番得票が多かったやつ、レトロ印刷で実験して報告します!」の
アンケート結果からシール用紙にレトロ印刷」の実験をすることに。

早速紙屋さんに頼んで、シール用紙を用意しました!
ついでに、家電量販店でよく売っている
インクジェット用のシール用紙も買ってみました。

そして早速!印刷!


 じゃーん!綺麗に刷れました!
挑戦的に4色刷り~~
これはいいんじゃないの??


いや、でも気になるのはインク落ち…

ドキドキ…


 あああ~~~~~~~



 あああああ~~~~~~~~~~~


 あああああああああああ~~~~~~~~~


予想はしてました。が、結構な勢いでインクが落ちます
レトロ印刷のどの印刷用紙よりもひどい…。

※写真は印刷後から24時間以上経っているものです。
(その後2~3日経っても結果は同じ…)

触らなければいいけれど、、触らずに貼るシールって!
かなり使用場面が限定されちゃいますね。

シール用紙は出来る限りザラザラで、インクを吸いやすそうな物にしたんですが
それでもダメでした××

オマケで
インクジェット用のシール用紙も刷ってみました。
思い切りインクが落ちそうな、ツルツルのシールです。

印刷機の中で詰まってグチャグチャになりました…


ホログラムのシート !白インクも乗っていい感じ!?

あッ…やっぱダメだ…そりゃそうか…


インク落ちがネック!ならばツヤプリしてやる!!

おおおおお~~~!
シールの糊とか溶けたりしそう、って心配しましたが
案外そんなこともなく綺麗にできました!!

ダイカットに切り抜いてみたよ!

 しっかし、ツヤプリのせいでトラが反る~~~

貼っちゃえば問題なし!!

ってことでシール印刷は「ツヤプリ限定」ならイケる…のかも!

でもツヤプリのシールって、あんまりレトロ印刷感がないかも?
ザラザラの多色が出来ないのちょっと寂しいかも?
けっこう料金高くなるんじゃない?
などなど、スタッフからもいろいろな意見を聞きました!
ツヤプリ限定じゃなくて、やっぱりレトロ印刷のシールを作りたい…。

今回のアンケートで
皆さんがシール作りたいということがすごくよくわかりました!

以前からもシールのお問い合わせが多く、今回実験してみて
「もしかしたら、良い用紙があれば、印刷の新サービスとして
売り出せるかも…!?」と感じました。

今回は急いでシール紙を探しましたが
これからじっくりじっっっっっっっっっくり
製紙会社さんたちと相談をしてみたいと思います。

みなさん、過度な期待をせず、のんびりお待ちください。
いつかレトロ印刷で皆さんがシールを作れるように、頑張ってみます!

総柄にさらに色を重ねる

おこんにちは!
スタッフNです。

この前刷った総柄の生地に、さらにもう1色重ねてみました!

ベースとなる総柄の生地作りはこちら



使用したのは、SURIMACCAのSサイズ。インクは黄色です。
前回刷った図案の一部分だけを切り取って使いました。



位置を合わせます。
多少ズレてもかわいいかわいい。
なんならズレてる方がかわいいかも。


面積が広い場合は、ぼくは2回刷ります。
そうすることでインクがしっかり落ちてくれます。
とくに片手で刷る場合は、力が入りきらないこともあるので
念のため刷っておくといいですよ。
ただし、版が動いてしまうとブレてしまうのでしっかり固定しましょう~。

個人的には、かすれるよりたっぷりインクがのってるぐらいの方が印刷した感があって好みです。

じゃじゃん!


重なって黄緑のようななんともいえない色になりました!
ベタの部分と網点の部分で色の見え方が違うのがおもしろいですね。



次はこの生地を何かに仕立てます!


2016年9月1日木曜日

原稿がグレーだとどう仕上がるの?

シルクスクリーン用の原稿を作成するにあたって、たまに聞かれる質問のひとつが
「原稿内にグレー部分があるんですけど、製版できますか?」

基本的に原稿は真っ黒で作ってくださいね!とご案内しているので、
どうしてもグレー部分ができちゃったんだけど…と心配されます。
実際、グレーでも製版自体はできますよー。
ただ、それの版を使って刷るときに、きれいに印刷が出ないという場合があります。
「きれいに印刷が出ない」とは?どうなっちゃうの?というわけで、実験してみました!


濃度の違う文字を並べた原稿を作ってみました。
それぞれの文字通り、100%はK100%、30%はK30%で作っています。

このデータを使って、120メッシュで製版してみます!









はい、刷ってみました。
素材は手ぬぐいのような、すこし粗めの綿の布です。SURIMACCAインクのブラック使用。

薄い部分は、やっぱりかすれたような感じですね。
100%部分はメッシュ全部に孔が空いているのに対して、薄い部分はまだらに空いているので、きれいに刷ってもかすれた感じに仕上がります。

使用インクそのまんまの色で仕上げたい!という場合は、やっぱり真っ黒K100%の原稿がおすすめです。


あえて濃淡をつけたい!という場合は、グレー部分があっても大丈夫。
ただし!レトロ印刷のシルクスクリーン印刷は、機械を使わず手の力で刷るので、力加減によっては印刷がにじんでしまい、濃淡がわかりにくくなる可能性も…。

また、薄い部分は孔自体が細かいので、インクが詰まりやすく、枚数を刷るごとにどんどんかすれてしまう可能性もあります。
そんなときは、まめに版を拭いてくださいね。




真っ黒な原稿を作るときに、ひとつ注意があります!
真っ黒に見えるデータでも、実はCMYKの4色を掛け合わせた、偽真っ黒データの場合が!
このまま製版すると、製版機がKの濃度しか読み取らないため、写真のようなデータの場合、なんとK70%として製版されちゃうんです。

カラーモードがRGBの場合も同様です。







色が混ざらないように、グレースケールのバーを使って作ると安心ですね。

特に明るいインクを使うときや、細い線がある場合は、濃度が薄いと見えにくくなってしまうので、なるべくK100%で作成し、
濃度はインク自体の色で調整するのがおすすめです!
インクは絵の具のように混ぜることもできるので、ぜひこだわりの色で、くっきりハッキリ印刷しましょう♪



2016年8月31日水曜日

紅茶で紙を染めてみたよ

こんにちは!
もう8月も終わりますね、
子どもたちは夏休みの宿題に苦しんでいる時期でしょうか。
私は自由研究・工作だけは先に終わらせ、
ドリルは最終日に半泣きでやるタイプでした~。

先日、JAMスタッフがお友達と一緒にこんな実験をしていました!


 レトロ印刷で刷った紙を紅茶に浸して、染めています!





刷った紙から手作業で切り出します。
角を落として紅茶のティーバッグの形に一工夫!



濃い目に抽出した紅茶の液に浸します。
今回は厚紙の「クーヘン」で実験しました!

浸した時の発見!↓

紙の目(繊維の方向)に沿って紅茶が染みていく!
今回はヨコ目で作っちゃったので、境目が横一線に出やすかったです。
上に向かって染みていく方がティーバッグっぽかったかな~




並べて乾かして、さらに上から水滴を落とします。
濃淡がでて、紅茶の染み感が際立ちます~!



穴を開けて、ひもを通して完成!
「お茶」がテーマのZINEの表紙募集のDMです!
(ZINEが気になる方は→KAMIHIKOUKI MAGAZINE

ほんのり紅茶の香りもしていい感じ!
五感を刺激する印刷、素敵ですね~~

でもでも、香りは1~2日で消えてしまいました…うーん、ザンネン!

紅茶だけじゃなくて、緑茶やコーヒーなんかで染めてみるのも楽しそうです。
印刷の後加工もまだまだ可能性は広がりますね!

2016年8月30日火曜日

箔印刷をやってみよう

仕上がると絶対「おおおお~~~」と歓声があがること間違いなし!
金箔銀箔を使った、シルクスクリーンの箔印刷、気になりませんか??
初めてだとちょっと難しい…と思われがちですが、ポイントをつかめばきっと成功します!
そんな箔印刷のやり方をご紹介しますね。


今回はトートバッグなど布物に刷ってみます。
写真右上のキノコロゴが原稿です。
イベントのノベルティーに金箔、テンション上がりますね~~

箔印刷の場合、インクモリモリに刷りたいので、70メッシュがおすすめです。










普段はカラフルなインクを使って印刷をするのですが、箔を使うときはインクを使いません。
インクの代わりに「ホットバインダー」を使って刷ります。
ホットバインダー、つまり熱で溶ける接着剤です。

ふつうのインクよりも少し硬めなので、目詰まりしないように注意しましょう!

レトロ印刷のホットバインダーは水性なので、終わったら版を水で洗えます♪




使い方はインクと一緒です。版に乗せて刷りまーす。

ホットバインダーは透明なので、刷ってもちゃんと刷れているのかわかりにくいので、シルクスクリーン初めての方は、できればふつうのインクで刷り練習してからがいいかもです。

モリモリに刷りたいので、版がずれないようにしっかり押さえて、2回刷り3回刷り!






刷れたらしっかり乾かしましょう。
箔をデザインよりひと回りくらい大きいサイズに切って、ズレないように印刷の上に乗せます。

箔はキラキラ側を上にして置きましょう。
(裏は白色です。)











箔の上から当て布(クッキングシートがおすすめ)をして、グッと力をかけながら圧着します。

穴が開いたアイロン台は圧がかけにくいので、平らな板上でのアイロンがけがオススメです。

アイロンは中温(スチームなし)で、一部分につき10秒くらい押します。
クッキングシートをめくってみて、箔に絵柄の型が見えたらOK!
見えなければ、もう10秒トライ。

長時間押さえ続けると、箔が溶けて変形してしまうので注意!



ホットバインダーは冷めると固まるので、はがしたい気持ちをぐっとこらえて、冷めるのを待ちましょう。
冷めたら、そっと箔を剥がしてください。

キラッキラの箔印刷の完成ーー!
きのこが眩しい!











こんな感じで、特に小さなマークくらいなら簡単にできあがるので、ぜひトライしてみてくださいね。
レトロ印刷JAMのオンラインお店で販売している箔が金銀のセットなので、色違いでも楽しんでいただけます★☆

せっかく金銀があるので、金銀両方使って遊んでみました!

ホットバインダーで刷ったトートバッグに、金箔シートを細長く切って、並べます。

箔はペラペラなので、切りにくいですが…ロータリーカッターがあると切りやすいです。でも、ハサミでも大丈夫。
多少のズレやボコボコも気にせずに!









その上から柄全部を覆うように、銀箔シートを乗せて圧着。

冷めたら、金銀箔を両方いっぺんに剥がすと…














しましまキノコの完成!
スペシャル仕様のノベルティになりました~~☆★☆

















シルクスクリーンって、ちょっとの工夫でいろんな遊び方ができますね!
ぜひ皆さまも、いろんなアイデアで刷ってみてください!そのときは、ぜひJAMにも自慢してくださいね♪


ホットバインダー
http://omise.jam-p.com/?pid=93333097

金箔・銀箔フィルム
http://omise.jam-p.com/?pid=96226915

2016年8月27日土曜日

版ひとつで総柄の生地をつくる

おこんにちは!
スタッフNです。

今日はスリマッカを使って、総柄の生地を作ってみました!

生地を作るって、「自分ではできない」と思っている方が多いかと思いますが、
根気さえあれば意外に作れちゃいます。

今回は、ワークスペースに新登場の「プチ大判サイズ」を使って印刷!
最大280×280mmの印刷が可能なサイズです。
価格も大判よりプチお得なのでおすすめ◎




どんなデータで刷っているかというと、こちら~



イラストレーターの中にはじめから入っているスウォッチパターンを使って作っています。
絵が描けなくても作れます。
イラストレーターを持っていなくても単純な柄なら作れますね。
1色ですが密度が違うので、濃淡があるように見えます!

今回の柄の「こだわり」というか「コツ」は、データでいくつか重ねた状態にしておくことです。
そうすることで、重ねて刷った時にも不自然にならない!

キッチリ合わせる図案だと、かなりシビアに合わせないといけないので
とてもハードルが高いですが、こんな風にランダムに刷ってもそれがあえて柄になるように
作る柄は、とても簡単で刷ってて気持ちがよいです!

刷ってすぐの所に重ねて刷ると、裏側にインクがついてしまうので
ドライヤーで乾かしながら刷ります。


版を回転させて刷っていくので、よりランダム感が出ます。
どこが継ぎ目かわかりますか?


これだけ刷って使ったインクは1つと半分くらいです。(だいたい150ml)
ベタじゃなければかなり刷れます。

生地が作れたら一気にものづくりの幅が広がりますね。
バッグ・ポーチ・シャツ・ワンピース・クッションカバー・カーテン・・・などなど
家のもの全部オリジナルで作りたくなってきました。