2018年7月26日木曜日

解像度が低いとどうなるの??

データチェックをしている時に「これで大丈夫ですか??」と確認を取る事が多いのが
【解像度の低いデータ】です。


解像度とは!?
「画像解像度」とは、その画像がどのくらいの密度で構成されているかを表す数字のことです。



わかりやすく言うと、解像度の低いデータ=画像が粗いデータです。
解像度(dpi)は線のきめ細かさを表していて、数値が高いほどキレイなデータです。

シルクスクリーンのデータは300dpiを推奨しています。
ファイル形式は『ai/psd/pdf/jpg
基本的に入稿は原寸サイズでお願いしています。


お客様側での保存形式によって、原寸サイズで保存されておらず
画像の粗い(解像度の低い)データが入稿されたりします。
解像度の低いデータもモチロン製版は可能です。
が、しかし!!製版すると線がガタガタとした仕上がりになります!!
では実際に刷ってみます。

①解像度 72dpi のデータ
目が疲れているかな?!と、思うほどボヤっとしますね。


②解像度 300dpi のデータ

推奨している解像度です。ハッキリ見えますね。



③「ai」データ(パスデータ)

一番キレイに製版できるのはイラストレーターのパスデータです。
どれだけ拡大しても線がなめらかです。
画像ではないので、このようにアウトライン化しています。

この3つのデータを製版し刷っていきます。

①解像度 72dpi のデータ

ボヤっとしていた部分にグレーが含まれていたので、網点(ドット)で製版されています。

デジタル製版の機械は黒(K100%)の部分のみを認識し版に孔を開けているので、
グレー部分は網点(ドット)になります。
小さな孔がドット状に開くので、潰れが起こったりインクが詰まりやすくなったりします。
製版は可能だけど仕上がりはガビガビです…

②解像度 300dpi のデータ

キレイに刷れました!

③「ai」データ(パスデータ)

キレイに刷れました!
②より③の方が線がより滑らかなのは伝わるでしょうか??


画像データとパスデータは拡大すると違いがわかりますよ~
これが解像度300dpiのデータを拡大したもの↓

パスデータを拡大したもの↓

どれだけ拡大しても線がなめらかです!!
イラストレーターをお持ちの方はパスデータがおすすめです。


画像を入稿する際は、保存形式とサイズが原寸か必ず確認してくださいね!

特にファイル形式が「jpg」の方に多いです~‼お気をつけ下さい!
お使いのパソコンやソフトによって仕様は異なりますので、
ご自身でグーグル先生に確認して下さいね!

2018年7月21日土曜日

トンボで合わそう!多色刷り!!

1色刷りに慣れてきたら、次にチャレンジしたいのは多色刷りですね~

多色を刷るときに位置を合わせる方法は

①版と刷るものの位置を固定する
②トンボを使って印刷する

の2通りあります。
それぞれの合わせ方に向いているものと向いてないものがあります。

①版と刷るものの位置を固定する
向いているもの:刷り上げるものが全て同じもの 例)トートバック20枚等
向いてないもの:刷るものがそれぞれ違うサイズ 

②トンボを使って印刷する
向いているもの:刷り上げるものが違うサイズ 例)トートバック5枚、Tシャツ2枚等バラバラ
向いてないもの:紙などテープを貼った時毛羽立ったり、破れるもの。

今回は刷り上げるものの素材がバラバラなので②のトンボを使って印刷してみます。


今回イラストレータでデータを作成しています。
レイヤーで、トンボのレイヤーと各色それぞれのレイヤーを作れば、データ毎にトンボの位置が違うという事が無いのでお勧めです。

トンボの形は今回十字にしました。印刷のときに使うトンボでもオッケーですよ!

【トンボ付のポイント】
①トンボの位置が刷る予定の一番小さいサイズの中に納まっているか
②太目に作っているか
③四角等面積が広くて乾きにくいイメージじゃないか
④トンボの形がばってんや鍵かっこ等、直角が取れるものか

この4点に気を付けて作りましょう!
ちなみに今回トンボは7cm角の大きさで、太さは4ptにしました。




3色刷りに挑戦です!!



まずは刷る素材にマスキングテープを貼っていきます。
版を素材の上に置いて、トンボの場所にマスキングテープを貼ります。
この時マスキングテープは広めに貼っておいてください。
狭いと、うっかりトンボがマスキングテープからはみ出て素材に印刷されてしまいます。


印刷の前にTシャツやかばんなど筒状のものの中には必ず厚紙等の台紙を入れましょう。
台紙がないとTシャツの場合背中側にもインクが滲んでしまいます。



1版目刷っていきます。
マスキングテープをはみ出さないように位置を気を付けます。

次に2版目を刷りますが、、、


1色目が白だったので刷り上がっているトンボが見えない!そして版のトンボも見えない!!!

そんなときは、、、


油性マーカーでトンボをなぞります!(水性だとインクに溶けてしまうので必ず油性で!)
版もトンボの周りをなぞって

これで位置が合わせやすくなりました。

早速2版目を刷っていきます。
トンボを太めにしているので、版のトンボがのぞき穴になります。
これでインクが版の上にのっても、のぞき穴があるので位置を合わせやすくなります。

2版目刷り上がりました。

本ブログの別の記事で紹介したように、データ上ぴったりでも、版を張るときに伸びて数mmの差ができます。
トンボ1か所だけ合わせてしまうと、反対側のズレが目立ってしまうので、トンボ4か所均等にズレるのが理想です。

次に3版目を刷ります。


2版目と同様にトンボを油性ペンで目立たせました。
トンボ4か所まんべんなくズレるように位置を決めます。

3版目の印刷箇所は小さいので、トンボは刷らず必要な部分だけ刷ります。

3色目刷り上がりました!!


最後にマスキングテープをはがして完成です!!
多色は1色に比べ、刷る回数も多くなるし、位置合わせも気を使うので大変ですが、手をかけた分仕上がった時の嬉しさも大きいです♪

1色刷りになれたらぜひ多色刷りに挑戦してみてくださいね~

ちなみになんで「GYU-GYU」って書いてあるのかっていうと、子供が最近牛乳の事を「ぎゅうぎゅう」と言えるようになったからです!
その記念グッズです(笑)皆さんもぜひ記念グッズ作ってみてください。

2018年7月10日火曜日

重ね刷りして洗濯してみた!

前回黒地にしっかり発色させたい!と、KOTTERIホワイトを刷ってから
ネオンピンクを刷りました。記事はこちら✋
バック等は問題ないですが、Tシャツは洗濯しますよね。
SURIMACCAインクは乾けば布に定着しますが、

インクの上に乗ったインク…大丈夫かしら…

心配になってきたので、洗濯してみました。

洗濯機にダイレクトで入れた場合…
特に問題なし!

特に問題なし!

特に問題なし!


続いてネットに入れたバージョン…
特に問題なし!



特に問題なし!

あ…あれれ…右目がちょっと😢

ネットに入れつつも、なんせ切りっぱなしの状態なので
印刷面に当たってしまったかなぁ…と反省です。

そして、白→ネオンピンク→黒の3回重ね刷りは定着が弱いです…

1回の洗濯では特に問題なし!?(うさぎは怪しい…)

洗濯する時は、必ず印刷面を裏返して直接洗濯機内で
摩擦が起こらないようにしましょう!
ネットは必須ですね。

1回刷りがしっかり定着◎
印刷面は裏返してネットに入れて洗濯!でよろしくお願いします!

2018年7月7日土曜日

ちょっと一息。親子コーデ!

こんにちはスタッフのAです。
皆様のシルクスクリーン制作に役立つ情報をお届けしている本ブログですが、今回はちょっと一息。
もうすぐ夏休みなので親子コーデで遊んでみてはいかがでしょうか?

レトロ印刷のオンラインお店で取り扱っている商品は同じ商品でサイズ違いのものが多くあります。
今回は自宅から持ってきた大人用・子供用のTシャツと厚手のトートバックと、ミニトートに印刷していきます!!



まずデータづくり!Sサイズでの製版をする予定ですが、製版範囲目一杯だと子供用のTシャツから印刷がはみ出てしまいます。
データを作る前に刷りたいものの一番小さいサイズを計ってください。
おすすめのサイズは130~150mm四方に収まるくらいです。 
このサイズですと、子供のTシャツだと大きなプリント、大人のTシャツからすると片側の胸の上にワンポイントでプリントできるサイズです。
※今回多色刷りの為データ内トンボがあります。トンボは130~150mmの外側につくってます。


仕上がりはこんな感じです!
同じ印刷なのに刷るもののサイズが違うだけで、印象違いますね~。
子どもの絵をデザインに使うのも楽しそうですね~


今回張り切って3色で印刷しました。多色刷りのコツに関してはまた今度ご紹介します〜