2017年9月25日月曜日

ツヤプリパウダーで遊ぼう!月間⑤

9月から1階のお店勤務になったスタッフKNです。
今回はツヤプリで赤いゼリーを刷ってみます。

シルクスクリーンレベル1ぐらいのわたしですが、
なんと7回重ね刷りの原稿を描いてしまいました。

原稿は以下のように4つと3つに分けて、
シルバーを使うため、どちらもSサイズの70メッシュで製版しました。


まずは「さくらんぼ」「うつわ」「星」から刷っていきます。
インクは「蛍光ピンク」と「シルバー」です。
同じ位置に続けて刷れるようにマーキングはしっかりと!


次に「星」を「ブルー」「イエロー」で刷ります。
2つの星の位置を離さず色を変えたので少し失敗しましたが、
ゼリーの中に隠れてしまうので気にせずいきます。


1つ目の版をすべて刷り終わりました。

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2つ目の版を刷っていきます。

「うつわの模様」「ゼリー」「ホイップクリーム」で、
それぞれ「ツヤプリ」「ツヤプリ」「モコモコ」で刷ります。
(欲張ってしまいました。)

まずは「うつわの模様」をシルバーインクで「うつわ」に重ね刷りし、
インクが乾く前にすばやく魔法の粉(ツヤプリパウダー)をかけます。

そして余分な粉を刷毛などで払い、エンボスヒーターで熱します。
ドライヤーだと熱が足りずダメだそうです。



パウダーが溶けてツヤツヤふくらみました!

(2回目のシルバーを刷る前に、インク落ちがよくなるクリーナーを
版にかけ忘れたので、シルバーが薄い気がします...)

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いよいよ主役の赤いゼリー本体を刷ります。
使うのはレッドインクです。
レトロな赤いゼリーにしたいです。

うつわの模様と同様に、刷ったらすばやく魔法の粉をふりかけ、
余分な粉を落としてエンボスヒーターで加熱します。

ヒーターを1箇所にあて過ぎると紙が焦げてしまうので、
まんべんなく動かしながら熱しましょう。

わたしはうっかり同じ場所を熱し続けていて、焦がしました。


ゼリーの透け感を出すには、
レッドだけでは濃いのではないかと思い、
クリアインクを混ぜて何パターンか試してみました。



SURIMACCAインクは水性のため、
クリアインクを入れなくても色によっては透けます。

今回は透け感がありつつも、しっかりと赤い、
昔の洒落た喫茶店にあったようなゼリーにしたかったため、
最終的に「クリア 6:レッド 4」で刷りました。

ちなみに写真ではあまり分かりませんが、
実物も「2:8」以外はそんなに変わりませんでした。

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長い道のりでしたが、ようやく最後の「クリーム」です。
熱を加えるとふくらむ「モコモコ」インクで刷っていきます。

モコモコインクは白くふくらむので、
「アクア」インクを少し混ぜて青みを付けました。

刷ったら乾くまで待って、130度のアイロンで
優しく熱を加えふくらませます。
130度はご家庭用のアイロンだと、だいだい「低温~中温」の間です。


ゼリーとクリームを重ねたかったのですが、
ツヤプリと重なる部分のモコモコは
下の写真のようにボロボロになってしまいました。。。

再度熱せられたツヤプリも溶けて汚くなってしまったので、
ゼリーとクリームが重ならないように刷りました。


クリームの色味も3パターン試してみたので載せておきます。
アクアのみだと少し透けが気になったため、コッテリを加えてみました。

今回は「分厚い紙」の「オフホワイト」に刷ったのですが、
黄みがかった「きなこ」だと、モコモコのみでも
しっかりクリームが見えて可愛いかもですね。


7版重ね刷りのゼリー!!
完成です!!!!


もう少しゼリーに奥行きを出したかったのと、
うつわはシルバーじゃない方が可愛かったかも。。。
ゼリーというより、ロボットっぽいです。

次はもっとシンプルなものにしようと思います。