2020年9月4日金曜日

ひとりで風船に印刷!そして速乾!

布や紙以外の様々な素材に印刷実験した記事をJAM LABでは掲載してきました。

SURIMACCAインクは水性なので、
定着する素材に限りがあることはこれまでもご説明してきましたが、
完全には定着しないという前提で今回は風船に印刷してみたいと思います。
しかも一人で!!

表面がツルツルなので、インクが乾いても削れば剥がれてしまいます。

ただ風船なので、ある程度は定着しなくても装飾やイベントで配るといった用途は果たせるのでは!(寿命も短いし…)
ということで色んなパターンで印刷してみます!



■メッシュ数

120メッシュ/200メッシュ(JAMでは電解マーキングで使用


■印刷方法

風船を固定し、フレームを置いて上からスキージーで刷る方法がひとつ目。(上から印刷)
そして、まずはスキージーでインクを孔から押し出し、フレームを裏返した上から風船を押し当てる方法をふたつ目(押付け印刷)としてこの2パターンで実験。


版は「120メッシュ 上から印刷」「120メッシュ 押付け印刷」を面付けしたものと、
「200メッシュ 上から印刷」「200メッシュ 押付け印刷」を面付けしたもの2枚をSサイズで用意。

インクは通常色のミントで実験スタート!


まずは、120メッシュで上から印刷。

今回は、膨らませた風船がフィットするバケツに入れて固定して印刷。
四角い籠の方がやりやすいかも。
作業環境として、まず風船を固定し且つフレームを乗せられる装置を探す点が人によっては大変かもしれません。

いざ印刷。
スキージーを走らせてる感触としては、デザイン面に風船の表面が密着しているので、インク出具合がわからない…という感じ。



問題はフレームを綺麗に持ち上げられるかですが、正直難しかったです…!

はい!



ん〜〜なるほど。

印刷時点で風船がたわんで綺麗に印刷できてないですね…

じゃあ次は押付け印刷。



空でスキージーを走らせインクを押し出して、フレームを裏返すと…



悪い予感しかしないですね…

いざ風船を押し当ててみましょう。




はい!



ですよね〜〜!

やはり120メッシュはインクが出過ぎてしまうようです。

というわけで気を取り直して200メッシュで挑戦!

200メッシュで上から印刷してみましたが…



何個かやってみたものの、やはり印刷時点でたわんだり、
フレームを持ち上げる際に擦れてしまうことが多かったです。

ということで、200メッシュで押付け印刷してみましょう。



フレームの裏面としては何か良い具合な気がするといった感じ。

上から印刷してフレームを持ち上げるよりも、
押し付けた風船を持ち上げる方がやりやすい印象。

はい!




ちょっと擦れてしまいましたが今までで一番マシなのでは…!

数をこなして要領を得れば上達しそうな気配があります。

スキージーを軽めにシャっと走らせインクを出し過ぎないのが重要みたいです。

今回の版が文字などの細い線なので難しかった部分もありますが、もう少し太めの線や塗り部分が多い方が擦れても誤魔化せるかもしれませんね。

というわけで、風船への印刷自体は、

200メッシュで押付け印刷が有効かと思います。


次の課題としては、どれくらいで乾いて、乾いたあとの剥がれ具合がどの程度のものなのか、という点ですね。



最初に印刷した失敗作たちですが、印刷してから20分経っても手で擦ればこの有様。

さすがにもう少し短時間で乾燥して欲しいところですね。
ドライヤーでの乾燥は破れるリスクもあるので、
何か他の方法で乾燥させるには…!

ということで、



ジャーン!速乾スプレー!

風船に印刷したあとこのスプレーを吹きかけてどれくらいの時間で乾燥するのかも併せて試してみました。(要換気)


結果としては、今回の版では約10分!

勿論絵柄の塗り面積が大きければ乾燥にもう少し時間がかかりそうです。

乾いた後は爪で削ったりしない限りは固まったインクを触っても手に付かない程度でした!

装飾のための風船なら作業的にそこまで問題はないかと思いますが、
イベントやワークショップで手渡す風船ならば、
印刷して速乾スプレーを吹きかけたあと「10〜15分くらいは絵を触らないでね」と一言声かけをしてあげた方が良さそうですね。


余談ですが今回の実験は実は、
JAMが誇るYouTuberであるSuri-G(刷り爺)が動画でも検証してくれています!

■Suri-gチャンネル
https://youtu.be/P6A8uJlcb-s


こちらも併せてご覧頂ければと思いますので、実際に風船にSURIMACCAで印刷してみたよ!という報告があれば教えてくださいね!




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JAMLAB

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