関西地方の皆様ご無事だったでしょうか?
レトロ印刷は地震の影響の為、昨日臨時休業させていただきました。
昨日ご注文頂いたお客様、出荷予定だったお客さまには大変ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。
本日より通常営業いたしておりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
さて今回はシルクスクリーンの製版を2版繋げて、印刷をするとどうなるかを紹介します。
大きな印刷を作りたいとき、オンラインではL以上の製版ができません。
なのでたまに2版にわけて製版の注文が来ます。
ただこの2版つなげる予定の製版絶対にぴったり合わないんです。
なぜかというと、レトロ印刷のシルクスクリーンは製版した後に版を張るため、版が引っ張られて少し伸びてしまうんです。
同じ力で版を張れば理論上はズレないのですが、実際そうはいきません。
ミリ単位の差なので1版で刷る場合や重ねて多色刷りする場合は気にならないんですが、
2版つなげるとイメージがぴったりくっつかない為、目立ってしまいます。
ではどういう仕上がりになるか早速作業をしていきましょう。
こんな感じで右半分のデータ
左半分のデータ
この2版を製版しフレームに版はりします!
うまく刷れた〜!!!
と思ったら左側が刷れてなかった。。。
今回は2版のつなぎ目に注目したいので良しとしましょう。
上部サルの背中に合わせて位置を合わせたのでぴったりです。
でもおなかの部分が少しズレてます。
足元松の部分完全にズレてます。
刷りの位置合わせが悪いのでは?という技術面での不安があったので、今度は別々の用紙に左側、右側を印刷して接地側の辺の余白を切ったものを用意しました。
こちらもサルの背中で位置を合わせ置きました。
上部:背中は合ってますが、お腹は少しズレてます。
下部:松の幹ずれてます。
2版刷り合わせたのと同じ結果です。
どれくらいズレているのか測ってみると、「約2mm」差がありました。
仕上がりを見ると5mm位ズレてるように感じましたが、数字を見るとほんの少ししかズレていないんですね。
それだけズレていると目立つという事ですね。
また2版の位置合わせとても難しかったです。
今回は1枚しか刷らなかったのでまだ楽でしたが、複数枚すると版の上にインクがのっていて1回目に刷った位置が見えないので大変です。
以上の事から2版つなげる製版は大変です。
大きな印刷は大変お手数ですが、大阪のレトロ印刷JAMのワークスペースか東京のSURUTOCOのワークスペースをご利用することをお勧めします!!