2020年3月15日日曜日

ビギナーチャレンジ『9色刷りに挑戦』

今回は3週間のインターンにやってきた
学生のK君の「9色刷りチャレンジ」の模様をレポートします。


シルクスクリーンビギナーなK君に
「ちょっと多色やってみましょうか!」と声をかけ
彼が次の出勤で用意してくれた原稿はこちら





まさかの『9色刷り』!
予想の倍の色数です。
多色っぷりがかえってすがすがしい。

「9色刷り」いいじゃないですか!
やってみましょう。
というわけでまずデザインを色ごとに分版してもらいます。



 
デザインが小さかったので
何とかMサイズの版に分けて入りました。
*ひとつの版に分版することで、お財布にやさしくなりますね。
その分、印刷の際に気をつけないと
思いがけない汚れや失敗にもつながります。
ご注意を!

さあ、印刷の準備をしてもらいます。



いつも通りスリマッカに版を固定していきます。





いつもお店のお手伝いをしてもらっていたので、
手慣れた様子でテキパキと版が出来上がります。
グッド。


今回の素材はこちら

表面の質感がぜんぜん違う3タイプを用意しました。



タオルハンカチは若干の起毛が特徴的。
手ぬぐいは生地も薄いのでインクが出すぎると裏写りが気になります。
厚紙は表面にインクが乗るので、刷り味も布とまた違いそうです。
インクは「全9色」!




実際にならぶとかわいいです。

いよいよ印刷スタート!

まずは印刷したいデザイン以外にインクが飛び出たりしないように
マスキングテープをしてやります。






デザインの範囲を印刷するだけなのでインクも適量、
マスキングテープもあくまで「ガイド」として捉えると良いですね。


いい感じです◎
どんどんいきます。




ちなみに今回K君はとても難しい多色の位置合わせ
すべて「己の目で合わせる」というチャレンジに挑みました。

*多色刷りのいろんなアイデアJAMLABでもチャレンジしています◎
■多色刷りがちょっとやりやすくなる方法

■トンボで合わそう!多色刷り!!

しかし、彼は目で合わせる。
確かに目で合わせるのも楽しいですよね◎


3色目!



4色目に突入です。


デザインの大きさに合わせてスキージーの使う場所を変えています◎


実際に刷ってみると
目で合わせた時の位置と押し込んだ位置に
若干ずれがあることを発見したK君
小指で繊細に位置を確認しています。
小指いいらしいです。



5色目も決まりました◎



色によってはまず1度刷って、ウラをきれいにふき取って
版に色が付いていた方が位置合わせがしやすいものもあるようです。
6色目はブルー


7色目
きれい!
目を離している隙に、ステンドガラスみたいになっていました。


8色目は全体のバランスからラムネ→東京に変更◎



ついに羽が完成!
ブルー、ミント、東京の微妙な色合いの変化がポイントだそうです。
そして高さや幅のある合わせはやはり難しいとのこと。
このあたりの位置合わせにずいぶんと苦戦していました。



そして最後の9色目を刷って、、、

完成!(4時間半)



素敵です!
感無量です(写真担当でしたが)




刷ってみてのまとめ
①多色刷りはとにかく時間がかかる!
位置合わせ→印刷→乾燥の印刷工程の繰り返しで
結果的に4時間以上の時間をかけて作品を作ってもらいました。
ありがとう!
下準備やその他の工夫があっても、
基本的に位置を合わせていく工程や
色を変える工程でとても時間はかかります。
*とくに乾燥がとても時間がかっていました。
しっかり時間を置いて計画的に行うことが大事。


②素材によっての仕上り
「タオルハンカチ」
黒版のベタ面が少しカスレ気味に、、
起毛してる分少しあつ塗りするくらいの意識が良かったのかも?
蛍光色の発色がとてもグッドでした◎
色を選べばさらにきれいな仕上がりになっていくかもしれません!
「紙」
安定の紙ですね。
今回は120メッシュを使用したので、
紙への相性はとても良かったです。
とくにイエローの発色はとってもきれいでした。
インクの定着が染み込まない分、蛍光色は軽めの仕上りでした!
「手ぬぐい」
生地が薄いので裏まで染みちゃうかも?との懸念がありましたが、
適度な距離と力加減であれば、滲みも裏写りもありませんでした。
あっぱれです!

③デザインの配置
マスキングテープで他のデザイン部分に
インクが漏れだしたりするのを防ぐのはもちろん
予め、ゆとりを持って配置することが大切です。
考え方としては印刷に必要なスキージーの幅と
横から流れていくインクの分の余白をしっかりとることです。


終わった版に無駄なインクが残らない形が理想的ですね。
今回はそこがしっかりできていたのでトラブルなく印刷が完了しました◎

どうなることかと思った9色刷りの目合わせチャレンジ
落ち着いて丁寧に作業をするのがポイントですね◎
みなさんもスーパー多色刷りぜひチャレンジしてみてください!




----------

JAMLAB

この記事で気になった点や不明な点がある場合は、
こちらからお問い合わせください。
omise@jam-p.com

2020年3月5日木曜日

【刷り方ポイント】お人形にオリジナルの服を着せる!

かわいいシルバニアの園児たちがお仕事体験をしにやってきました。
このままでとってもかわいいのですが、JAMの店頭に立ってもらう以上、
スタッフだと分かりやすくなってもらう必要があります。



ということで、お洋服をJAM仕様にしてみます。

シルクスクリーンは孔版印刷
版の穴の空いている部分にインクを通すだけの単純な仕組みですので、段差があると
その段差に余分なインクが落ちて、デザインがぐちゃぐちゃになってしまいます。
なので、デザインは基本的に縫い目など段差がある部分から2cm程度離しているのです、が、
しかし!今回のちっちゃな洋服は全体で数cmしかありません。
∴絶対に難しい!

可能であれば人間サイズのものでも、立体に仕上がる前の平面に刷ってから、
それを仕立てるのがいちばんきれいに仕上げられます。

それでも挑戦してみようと思います。

実験①板に押し付け襟側(段差側)から刷る


できるだけ平らになるように、スプレーのりを吹き付けた板にしっかりと貼り付けます。


極力平らになるように、しっかり圧力をかけながら刷ります。
段差の隙間におさまるスキージーがないので、細い調理用のヘラで代用しました。

だはっ
力でねじ伏せられるかと思いましたが、やはり1cm以内に袖や襟の段差のあるせいか、
文字がにじんでしまいました!


実験②板に押し付け裾側(平面側)
から刷る


段差のない側から刷ればいけそうな気がする。ということで、裾側から刷ってみます。
インクを裾側奥手にのせのせ。



わぉ
めちゃくちゃにじんでしまいました!
もう少し段差から距離があれば効果のある方法でしたが、改善ならず!
布とはいえ、ぎゅっと押したくらいではデザインに近すぎる凹凸を御しきることはできない模様。
方向を変えたくらいでなんともなりませんでした。


実験③中に高さのある板を入れ段差をなくす

厚みのある板を中に差し込み、段差をなくしました。
四隅の浮かしパーツ(ピンクのパーツ)の下にも、中に差し込んだ板と同様の
厚みの板をかませて、高さを同じにして刷ってみます。


大成功!!!




失敗したものは白ベタを上から刷って、もう一度③法で挑戦しました◎
ゼッケンみたいでかわいくなったのではないでしょうか!





小さいものに刷るのは思いの外難しかったですが、
手間を惜しまず準備をすれば問題なし!
こんなにちびさんな服に刷れるのですから、これより大きいものには言わずもがな。
みなさんも、ぜひ挑戦してみてくださいね。



それでは、お店でお会いしましょう!



■シルクスクリーン製版の原稿の作り方やスリマッカの使い方
https://surimacca.com/howto.html
■凹凸がある素材への刷り方


----------

JAMLAB

この記事で気になった点や不明な点がある場合は、
こちらからお問い合わせください。
omise@jam-p.com

2020年2月27日木曜日

バンダナに刷ってみた!


シルクスクリーンに新素材「バンダナ」が入荷しました!
凹凸の少ないフラットな薄い素材なので刷りやすいです。
薄くてインクが抜けやすいので、必ず台紙など敷いて作業して下さいね。
Sサイズを置くと大きさはこんな感じ。


Sサイズで4回刷ったらいい感じかな…
デザインはこんな感じ!

バンダナはモスグリーンを使うので、インクが映えそうなKOTTERIホワイトで刷ります。

KOTTERIホワイトがキレイに刷れました!この調子で刷ります!





4箇所に刷りました。何だか真ん中に余裕があるのでもう1箇所刷ってみます。


4箇所をドライヤーで乾かしてから中央を刷ったのですが…
しっかり乾かしきれていなくて、フレームが汚れました…



やばい!と思ったら時すでに遅し…

4つ
フレームが刷ったものの上に乗る時は、しっかり乾いているか確認してから刷りましょう。笑

バンダナは、お弁当包みにもおススメのサイズです。
リボンをかけてプレゼントのラッピングにしても良いですよね!



借りた本を返すとに、バンダナに包んでも素敵…
包装紙は捨てちゃいますけど、後から使えるラッピングも◎ですね。


店頭のワークスペースで使える【プチ大判】も大きめの柄が刷れて良いです!
スペシャルな2色刷り!まずはKOTTERIホワイトで1色目!



ドライヤーでしっかりと乾かしたら、2色目を刷ります!




ばっちりキレイに仕上がりました👏
2色刷り良い~!!



XSサイズで沢山刷る事も出来ます!
片手で作業しやすいので、小回りが利いて◎

版を洗って、インクの色を増やしても楽しい!
お店に合ったハンカチバージョンです。
勿論バンダナでもOK!


新商品「バンダナ」色々な遊び方が出来そうな素材です!
7色展開なので、色々なインクとの組みあわせも楽しめそう!!
是非色んなデザインを刷ってみて下さいね。


----------

JAMLAB

この記事で気になった点や不明な点がある場合は、
こちらからお問い合わせください。
omise@jam-p.com

2020年2月21日金曜日

いろんな素材に刷ってみた!

いろんな素材に刷ってみたい!

ということで、
SURIMACCA+のお店のみなさんと実験してみました!

今回チャレンジするのはこちらの素材たち。


・木箱
・帽
・野球ボール


基本的にはあまりおすすめできないものばかりですが、
今回はムリヤリ!刷ってみようと思います。
専用の刷り台も使わずに、はたしてどこまでうまく刷れるでしょうか?
イラストはスリマッカくんに登場してもらいました。



★実験スタート★

チームにわかれて実験開始です。それぞれ良い方法は見つかるのか!
実験中のようすをダイジェストでご覧ください。

木箱から!


版と木箱の間に厚紙を置いて高さを出してみたり、版をマステでがっちり固定したり、
みなさんの工夫が光ります。

そして帽子!


帽子の中にコップなどカーブのあるものを入れて刷ってみたり、はたまた机の角を利用したり!
ついには帽子をかぶった状態でトライするチームまで現れました!!すごい。
どうしても曲面にプリントしようとすると、ムラになったり絵柄が欠けてしまいがち。

そして最後に野球ボール


スリマッカを机に置いてボールだけを動かす作戦だったり、反対にボールをぴったりサイズの容器に固定してスタンプのようにしてみたり。難易度かなり高いです!



★コツをご紹介★

いろいろな方法をあらゆる道具で試してみましたが、いちばん綺麗に刷れた方法をここでご紹介!
まずは木箱から。


木箱の大きさに合わせて版をチョキチョキ✂
そして一辺だけをマスキングテープで固定します。

あとはスキージで刷る!



おお!!!!
網点もそこまで潰れずに綺麗にできました。
コツとしては、
①版を固定するマステは一辺のみ
②スキージは立たせぎみに
ということがポイントになりそうです。

版の四辺すべてにマステを張ると、刷る際に版がたるんでしまい上手く刷れません。
そして木に刷る際はスキージを立たせぎみで刷った方がにじみにくくなると思います!

続いて帽子!


刷る面を平らにするために、帽子の中に大きめのブロックを入れました。
フレームの両辺も同じ高さのブロックで支えて刷ります。



刷る~~~


はい!
赤いインク柄は失敗例です。見づらくてすみません。
青い柄は綺麗!


絵柄も欠けることなく刷れました。
コツとしては、
①刷る面をできる限り平らに!!!
②スリマッカのフレームも平行に同じ高さで安定させる

帽子の材質にもよりますが、カーブに負けず刷る部分を平らにすることが大切だと感じました。
そしてフレームが安定していないと、刷る面が平らでも力が均等に入らずにムラができたりする可能性があります。

そして最後は野球ボール!


前後左右に転がるのが難点…。
ということで、転がる方向を決めてあげます。
木の板をレールのように固定して、、


ボールと一緒に版を転がすように刷ります。
版は先にスキージでインクをつめておきました。



真上から見るとこんな感じ。



できました~!

コツはこのふたつ
①ボールが転がる方向をつくってあげる
②スキージでインクを先に版に詰めておく

あとはフレームを両手で持ちながら転がすので、加減が難しいです。
これは修業が必要だ。。。




★さいごに★

やっぱり難しい!けどオモシロイ!
基本的にはあまりおすすめできない素材たちですが、いろいろな方法を考えながらチャレンジするのも楽しいです!

そして今回ご紹介したコツも、絵柄によっては違う方法が良いこともあると思うので、あくまでも参考としてご覧くださいね。

今回はチームに分かれて綺麗に刷れたチームが勝ち!
とゲームのように実験しました。盛り上がること間違いなしです~!

やってみたい!と思う素材があればぜひチャレンジしてみてくださいね。
■全国のSURIMACCA+のお店はこちら


----------

JAMLAB

この記事で気になった点や不明な点がある場合は、
こちらからお問い合わせください。
omise@jam-p.com