あっという間に11月、外に出る時は上着がかかせなくなってきましたね!
学生の頃は教室で顔を合わせる友達に年賀状を出してもなあ…と思っていましたが、
進学や就職でそれぞれ離れると、年に一度のあいさつって
いいものなのでは~と感じています。
そこで、年末まで余裕がある今のうちに、今年はシルクスクリーンで渾身の年賀状を刷ってみるのはいかがでしょうか!
1.データを作る
今回は多色刷りに挑戦するので、出来上がりがイメージしやすいよう一度カラーで
作ってみます。(illustratorを使用)
とはいえ、あまり色が多すぎると大変なのは目に見えているので…使う色が全部で3色に
納まるようにしました。(白色は紙の地色を想定しています)
グレー、グリーン、赤(TAIWAN)の3色を使うぞ!
色が決まったところで、今度はシルクスクリーンの製版ように、データを
モノクロにします。
1色につき1版なので、3版用意するということですね。
アナログで原稿を用意する場合は、元の絵を用意して、
色ごとに紙を分けてトレースしていってください。
こんな感じで3版に分かれました。
データが出来たら製版し、いよいよ作業していきます!
2.刷ってみる
シルクスクリーンで大切なもの…それは下準備(多分)
特に多色刷りは、後の工程になるほどミスの取り返しがつかないので慎重にいきたいものです。
今回は位置合わせをしっかりしたいので、
あらかじめすりたい紙の大きさに合わせてマスキングテープで印をつけておきます。
ホルダーなどで版のフレームを固定しない場合は、事前に版を置いて位置の目星をつけるのがおすすめです。
多色すりや位置合わせについては、過去の記事でも紹介しているのでそちらをご参照ください◎
1色目を刷り終わったところ。同じ大きさのものに沢山刷るときは、マスキングがあるととても作業しやすいですね!
1色目が乾いたことが確認できたら2色目を刷ります。
2色目のグリーン。
下がうっすら透けて見えているので、これならマスキングしなくても
位置合わせできるんじゃない?と思ってしまいますが、実はこれは事前準備の賜物なのです…
↓詳しくはこちらの記事を!!↓
ただ、こちらの方法でも何回も刷るうちに効果は薄れてしまいますが、
するのとしないのとでは快適度が全然違いますのでとてもおすすめです。😊
いよいよ次は最後の3色目…
赤のインクが通った所に一部分だけ色が濃くなっている所がありますが、
これは前述の「多色刷りがちょっとやりやすく~」
の準備の時にクリアインクがちゃんと付かなかったところです。
(うっかりミス…)
ですので、通常は一度インクを刷ってしまうとこれくらい下が見えなく
なってしまうんですね。
こんなかんじにできました!
3色目の版は、周りをぐるっと囲む枠のデザインにして
しまったのでずれが目立ちやすく…枠デザインにしたい場合は、
データにトンボを加えて、ハガキの大きさよりも一回り大きく枠を作るのが
綺麗にできる方法です。
シルク初挑戦の方はもちろん、すでにお手元にSURIMACCAをお持ちの
方にぜひ、年賀状もシルクで楽しんでいただきたいです!
レトロ印刷JAMでは今年からこんな企画も始まりますので、
ぜひお気軽にご参加ください😊